CREATOR’S CATALOG クリエイターズカタログ

クリエイターズカタログ

向き合う

私の好きなデザイン、目指すもの。

デザイナー笠原 理美

PROFILE

特技
水泳(4泳法マスターしてます)
趣味
美術館、ギャラリー巡り
重松清、有川浩
座右の銘
切磋琢磨、温故知新

人と人とのコミュニケーション全体をデザイン

ウイスキー「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発エピソードが好きです。
佐藤卓さん(グラフィックデザイナー)が商品企画をした話です。

当時、ウイスキーの競合メーカーはいかに商品を目立たせるか、いい名前をつけるかが勝負でした。

時代は核家族化で自分の好みを家や部屋に反映しやすく、インテリアなど好きに選ぶ時代。

佐藤さんは「ピュアモルト」のピュアーな味わいを表すことと、インテリアとして、
飲んだあとに瓶が使えることをコンセプトにしたそうです。
結果、透明なビンのシンプルなパッケージを企画。
コンセプト通り、フタはコルクで再度使え、シールは剥がしやすい水性のりが使用されていました。
今、私の部屋にあっても溶け込める主張しない合わせやすいデザインです。
商品はヒットし、今も続くロングセラーです。

パッケージをデザインしているのではなく、中身を届ける時にどうあるべきか
「人と人とのコミュニケーション全体をデザインしている」と考えていたそうです。
その視点に共感し、私も本質をつくデザインがしたいと思うようになりました。

柔軟な発想で彩りを。

また、ちょっとした仕掛けで人を引き付けるデザインがあります。
クールミントガム」のペンギンのデザイン違いや「コアラのマーチ」の眉毛コアラ、
「じゃがりこ」のデザインバーコードなど一ひねりあるお菓子のパッケージです。

お菓子のパッケージは、食べたらすぐ捨てられてしまうものです。
お菓子を入れられたらいいだけのものですが、ずっと同じでは新鮮さやわくわく感がありません。
そこで、レアなデザインをそっと入れたり、バーコードになるほど~と思うような仕掛けをしたりしています。
一見不要な仕掛けですが、お菓子を食べるシーンに楽しさを加えていて消費者の心をとらえる一因になっています。

このように柔軟な発想で、ちょっとした面白さを持つデザインは、
まるでサラダのパセリのように、必ずしも必要でないけれど彩りを添えているので好きなデザインです。

目指すもの

モノやサービスが沢山あって飽和の時代といわれている現代。
技術の向上でサービスも少しずつ差がなくなってきています。
こんな時代だからこそ、既定の枠に捕われず時代背景やお客様、消費者を見つめ根本と向き合うこと、
難しいことにも、頭を柔らかくして臨むことでお客様の可能性を見つけられるデザイナーを目指していきます。